4/7(日)明治安田生命J3 第5節 福島戦 監督コメント
◆上村健一監督コメント
「まずはじめに、ホームゲームに来て頂いた沢山のファン・サポーターの皆さま、本当にありがとうございます。ボランティアの皆さまも、本当に選手が気持ちよくプレー出来るようにプレーしやすい環境を作っていただいて、有難く思っています。
その皆さまの為に、勝ち点3を取ることが出来たことに、非常に喜びを感じています。
ただ、ゲーム自体は前半から、福島ユナイテッドさんがポジションを流動的にチェンジし、自分たちが前でボールを奪う回数をもっと増やしたかったのですが、なかなか捕まえきれずに、相手のほうが主導権を握り、やりたいサッカーを展開されてしまったので、すごく難しいゲームでした。
ハーフタイムについてもその攻防に対しては、少しの差で変わるという事を伝えて、ポジション修正のスピードであったり、全てに対してアラートになる事であったり、その辺りは少しは改善され、前線で取る回数も増え、最終的には2-1というスコアで終わる事ができ、それについては良かったと思います。
ただ、1-0でどういったゲームコントロールをするかという部分については、1-1と振り出しに戻されてしまったので、またしっかりと振り返りを行い、チームで共有していきたいです。」
ーホーム3連勝おめでとうございます。後半に福家選手が決勝点を取りましたが、福家選手を投入された意図はどういったものでしょうか。
「福島ユナイテッドさんが、ビルドアップにアンカー、センターバック、またオフェンシブな選手であったりと、沢山の人数をかけて行なっているので、
そこで奪えた時に、彼のスピードが活きるのではないかという所はゲーム前から話していて、そこは想定していました。」
ー後半は特に、チーム全体が球際の勝負で頑張ったり、セカンドボールへの反応といった部分で頑張っていたと思うのですが、評価はいかがでしょうか?
「ゲーム前から、ボールの奪い方や、(コース)を限定させるプレスの掛け方など、自分が話をし過ぎた結果、選手は相手に合わせようとしすぎて、本来は自分で予測してポジションを修正しなければいけないことが、(それによって)奪われてしまったので、ハーフタイムでは、そこは'俺が言った事によって難しくなってしまっている'と話をして、今一度、この暑さの中でしっかりとポジションを修正して、スタートのポジションを明確にし、そのなかで球際のバトルであったり、何度も追いかけることであったり、コーチングであったり、そういったベースの部分を'今一度しっかりやろう'、と言って後半に送り出したので、その部分は実際、後半に発揮してくれて、ゴールに繋がったところは非常に良かったのかな、と思います。」
ー前半はシュートが少なかったですが、後半は積極性も生まれたと思います。それについてはいかがですか?
「この天気なので、どうしても後半はオープンになってくるだろう、延びてくるだろうとは試合前から思っていたので、ベンチの選手を含めて、'必ず途中でオープンになるから、その時に途中から出た選手がすごく大事になる'という事もミーティングで言っていましたので、実際に、ベンチだった福家が途中から入って結果を出してくれましたし、スヨン(ペ・スヨン)も途中から入ってゲームを終わらせてくれましたし、そういった部分ではチーム一丸となって、30人で掴めた勝利だと思います。
あと今日はタカ(西野貴治)が見に来てくれていたので、タカも帰ってきて30人で掴めた勝利だと思います。」
ーこの結果、暫定首位(7日15時時点※実際には今節終了時点では首位の北九州と同勝ち点の2位の位置につけている)という位置につけることが出来ています。それについてはいかがですか?
「'ぜひ、自分たちが1位に躍り出よう。'という事はミーティングでも話しましたし、それを自分たちのものにして、首位で居続けたい欲であったり、下から追われるプレッシャーであったり、そういった事を楽しめるように、トレーニングが出来るようにすれば、もっと楽しい1週間になると思うので、'ぜひ首位に躍り出て、そこで色々なものを経験しよう'と話してはいたので、どうなるか分からないですが、今のところは良かったです。」
ー5戦負けなしですが、ここまでの修正点・収穫点を教えてください。
「ビルドアップの部分では、以前よりも少し整理されていて、相手を見てどういったビルドアップを選択するのかという所は、少しだけできるようになり、前に運ぶ回数が増えたので、それは収穫としてあると思います。
今後は、前にボールを持ってきて、どういった攻撃をして相手から得点を取るのかという所については、課題として残っているのかなと、思います。
どこでスピードアップするのか、という共有がまだできていないので、その辺りをトレーニングで少しずつ落とし込んでいくことが出来ればいいかな、と思います。」
ーチーム内の雰囲気はいかがですか?
「本来であれば、'すごく良いゲームだった!'という試合のほうが良いかと思いますが、これほど厳しいゲームをして、それでもポイントが取れたという事に選手は充実感を持ってくれていると思うので、必要なことをしっかりとやり続け、
こういった厳しいゲームを、沢山得点をして快勝するゲームへと変えれるように、トレーニングをしっかりとやっていきたいと思いますし、粘り強く、強いメンタルを持った選手たちなので、
これをぜひ継続して、ホームで必ず強いメンタルを前面に出して、
戦ってほしいと思います。」
ー池谷選手が開始早々、決定的な場面でシュートを決められなかった。その後、なかなか難しいゲームとなったのですが、
最後に決勝ゴールをアシストする活躍を見せてくれました。立ち上がりから、本当に労を厭わぬ運動量だったと思いますが、池谷選手の評価を教えてください。
「試合前には、池谷選手だけでなく、チーム全員に伝えたことがあって、'開幕の試合と同じテンションで行ってほしい'という話をしたんですね。
今勝てていることで、分からないですが慢心や気の緩みが出ると、ポイントを落としてしまったり、難しいゲームになるという話をしました。
'友喜(池谷友喜)、開幕戦の時はどういう心境でゲームに挑んでいたのか?'という話をしたのですが、やはりもう一個ネジを締め直してやってくれたというか、結果という部分では彼は得点を取れず、試合後に'僕が決めれなくて、ゲームを難しくしてしまいました。すみません。'という話をしてきたのですが、
攻撃も守備も精力的にチームの為にやるべき事を徹底し、(87分間)プレーしてくれていたので。
これは彼の持ち味なので、このまま続けてやってほしいですし、彼自身はゴールという形を求めていると思いますが、早く得点が生まれてくれれば、彼もホッとして落ち着いて、2点、3点と沢山得点を取ってくれるのではないかと期待しています。」
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