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5/12(日) 第24回香川県サッカー選手権大会 決勝 四国学院大戦 監督コメント

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 ◆上村健一監督コメント

ーまずは天皇杯 本選出場おめでとうございます。少し想定外な試合となりましたが、振返っていただけますか?
「自分たちがやりたかった、準備したビルドアップが上手くできず、どうやってスピードアップをするのかという部分であったり、またボールを下げる回数が多く、
横にボールを動かしていただけだったので、相手にとってそれは脅威にならなかったので、今一度映像を振り返り、起きた事に対してどのようにして効果的なものを打っていくのか、
という部分を共有していきたいと思います。
こちらが、相手のプレスがかけやすい位置にポジションを取ってしまう事があったり、ボールを受けた後のハンドリングのスピードが遅く、相手に『行ける』と思わせてしまったりした事が出てしまっていたので、
今一度トレーニングの中で、ポジショニング、スピード、コントロールしてからのパスまでのスピード、パスの質、そしてどこを見ておくか、というところは要求していきたいと思います。」


ービルドアップの部分では、やはり相手は狙って来ていたのでしょうか。
「基本的には引いてカウンター、前で奪ってカウンターするかというところが狙いだったと思いますし、ロースコアで引っ張って、一発カウンターというところが狙いだったと思うので、
その辺りのカウンターとの競り合いで、もう少し前で徹底的にボールを動かすやり方であったり…可能性を感じないクロスなどが多かったので、そこで横に動かす事によりスペースも変わってくるのですが、ハーフタイムでも言ったのですが、
チームとして、前に運べた時にスピードアップするやり方と、スピードアップしないという方法を使い分けるという所をこのゲームで学べたので、今後に活かしたいと思います。」


ー今後のリーグ戦に向けて、今日はあまり出場機会がない選手を起用したことについてー
「選手たちには、'リーグの為の'学びであったり、'リーグの為の'ゲームにしたいと言っていたので、勿論それが負けていい事ではありませんし、一生懸命プレーをしなきゃいけないのですが、
今日はファン・サポーターの皆さんも沢山来ていただいていましたし、その方々に少しでも喜んでいただけるようなゲームをするという事は変わらないのですが、ただこの天皇杯に対しては
リーグの為の天皇杯であると考えているので、そういう意味では、怪我明けの選手やなかなか出場機会がなかった選手達を起用した事については、少しでも底上げにはなったと思いますし、
実際に最後PKまでいって、こういった緊迫したゲームが出来たという事については、若い選手にとっては学びになったと思いますし、それによってチーム力が上がっていくという風になれば一番良いと考えているので、
この難しかったゲームをやはり振り返って、『今後に向けての良い学びの機会だった』という風にしたいと思います。」


ー新加入の澤田選手や、赤星選手に対しての評価についてー
「赤星選手は元々オフェンシブな選手で、ボールを前に運んだ時には、スペースをコントロールする事が得意な選手ですが、そういった機会が前半は少なく、どうしても後ろに下がって相手をコントロールするという部分が多かったので、
後半はアンカーをやってもらいましたが、彼の持ち味である前線でのスペースを見つける能力であったり、前線で味方を活かすプレーが、中々出る機会が少なかったので、
今後はまた違ったゲームの時に、そのような展開の時に彼がまたピッチに立って、チームの為に頑張ってほしいと思います。
澤田選手ですが、中々得点が取れない展開で、かなりの選手が前掛かりになり、システム的にも4-1-4-1からサイドバックの選手を高い位置にして、かなり2VS2の場面が生まれたと思いますが、
この難しい攻から守の対応ですが、丁寧にポジション修正しながら、1VS1のバトルであったり、そういった部分も粘り強く最後までやってくれて、良いプレーだったと思います。」


ー前半のみの出場ですが、高木選手のプレーについてー
「攻め方など、練習でやっていない形を行ったのですが、怪我なくプレー出来たことが良かったと思います。
先ほど全体にも言ったのですが、やはりモヤモヤが僕も含めて残っていると思うので、それをお互いに、僕とコーチ陣であったり、選手とコーチ、選手同士、またベンチ外の選手も含めて、
どうしたらよいのか、『こうしたい』という事を皆で共有して、次に活かせたら良いね、という話をしたので、
それについては高木選手はプレーが出来たという事については良かったですし、またこれからのトレーニングの中で、周りの選手へ発言してもらったり、プレーで表現してもらって、
チームの一つの貴重なピースになってもらえればよいと思います。」


ー来週は天王山です。5/19(日)北九州戦に向けてー
「この試合の振り返りをしっかり行って、大事なゲームに向けて、みんなで良い準備をし、
今日はやはり悔しいゲームでしたし、サポーターの方も『おいおい』というようなゲームだったと思いますので、次の北九州戦はゲームのスタートから、100%フルスロットルで、良いゲームをしたいです。」


ー渡辺選手の途中交代についてー
「西選手を途中から出すという事は決めていて、やはりプレーの機会を持ってもらいたかったので。中村選手か、渡辺選手かどちらかだとは決めていました。
ビルドアップの関係で、外に張る選手、インサイドを取る選手を考えると、インサイドは西選手だと思ったので、中村選手と渡辺選手であれば、中村選手のほうがインサイドを取れるので、
中村選手をピッチに残すことを決めました。ただ、持ち味や仕掛ける部分は出せていたと思うので、次にプレーする機会があればその際も持ち味を出してほしいと思いますし、
物足りなさも残っていると思うので、やはり『出来た事』『出来なかった事』を整理して、今後のプレーに活かしてほしいと思います。
ただ、本当にプレーの機会を与えられたことについてはすごく良かったです。
現時点でリーグを戦っているメンバーがゲームに出たほうが、もしかしたら安定したゲームになっていたかも知れないですが、やはり僕らは30人で戦っていて、
今後、出場停止や怪我であったり色々な事が起きると思うので、そういった状況になった時に、誰が出ても、チームの役割を理解する、果たせるという事に繋げるためにやはり
こういったゲームでしか学べないと思いますので、やはりこの機会で選手がプレー出来たというのが一番大きいと思いますし、モチベーションの部分でも、良かったと思います。


ー選手達にはもっと良いパフォーマンスを見せてほしかったという事は思いますか?ー
選手達は一生懸命やってくれたと思います。選手がピッチに立った時に良いパフォーマンスが見せれるようにトレーニングを行う事が僕の役目なので、
それに対しては何も思わないです。ただ、必要なこと、足りなかったことについては映像を使い、
『これが必要だよね』『ここを変えないといけないね』という事については、引き続き選手に伝えていきたいと思います。
パフォーマンスについては、選手達は一生懸命にやってくれたので、全然問題はありません。


ー対戦相手の四国学院大学の選手達についてー
「最後まで本当にアグレッシブに戦っていましたし、『チームとしてカウンターを行う』という意思統一のもと、最後までそれを貫いていましたし、
本当に僕たちにとって脅威だったので、僕たちもやはりこの学びの機会を経て、この統一する事の素晴らしさを感じて、今後は僕たちも行なえるようにしたいと思います。すごく脅威でした。」